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新規バージョンMayaと、既存設定済みPyCharmにmayapy.exeを追加更新し、連携する方法

前ページ 0.MayaとPyCharmの連携 を経て、
既存のPyCharmの設定を更新する必要に迫られた。
新規のMayaとのポート接続は、必至だとはなんとなく想像は出来ていた。

新規の Maya20★★ をPCにインストールした時点で、
追加で、新規の maya div kit の入手と、PyCharm との連携を果たさないといけない!

maya div kitについて

必ず、適宜 Maya Developer Kit を入手する。

Note

https://www.autodesk.com/developer-network/platform-technologies/maya#
更新の度に場所移動する可能性大!!

また、最新の maya の helpページの以下、のようにアクセスし、適宜 Maya Developer Kit を入手する方法もある。
さまざまな変更の可能性もある為、以下のようにアクセスし、読むことも大事!!
Maya 開発者ヘルプ -> ビルド環境を設定する -> Windows 環境(64 ビット)
また、どれをどこにコピーしたらよいかもちゃんと記述されている。
今回は、devkitフォルダと、mkspecsフォルダの2つ。
以下は、maya2018 用。


旧バージョンの mayapy.exe のままであることは、いつまで経っても旧バージョンの maya での開発を余儀なくされ、困る。

しかし、
そもそも、PyCharmに、追加で、 maya dev kit の mayapy.exe を接続できるかどうか、これまで経験がなかった。
つまり、

命題

PyCharm内で、
旧バージョンの mayapy.exe と 新規バージョンの mayapy.exe の共存が出来るのか!!?。
また、設定の区別が柔軟にできるのか!!?。


試行錯誤した結果、共存と区別が可能なことは判明した。

しかし、混乱を招く恐れがあるので、以下にシンプルな設定手順を残しておく。

Success

maya2018 mayapy.exe を共有使用し、maya2018用のポート記述を、
C:\Users\★★★\Documents\maya\2017\scripts\userSetup.py
C:\Users\★★★\Documents\maya\2018\scripts\userSetup.py
の、両方に同じコード記述を施すことで、maya2017, maya2018 両方でのデバッグか可能をなる。
つまりは、maya2017 上でも、maya2018 mayapy.exe を使用するということです。

■手順1

PyCharmにて、

  1. File -> Settings.. にアクセスし、
  1. Settings window が開くので、
    一番下の、Other Settings -> MayaCharm をクリニックする。
    すると、これまで設定していた、Maya とのポートが表示される。
    この例では、
    Active Maya Sdk: には、C:\Program Files\Autodesk\Maya2017\bin\mayapy.exe
    が表示され、PyCharm デバッグ用ポート番号が、4434 等必ず表示されている。
    そこで、この度は、新規に maya2018 sdk を追加したいので、
    右側の、add アイコン
    を押下することで、新規に、2行目の
    C:\Program Files\Autodesk\Maya2018\bin\mayapy.exe
    が入力され、PyCharm デバッグ用ポート番号が新規に必ず表示されている。
    PyCharm_setting_01B
  2. また、そのポート番号の行をダブルクリックすると、以下、Edit Port Number window が開き、
    maya の userSetup.py への追加するべきコード内容が、赤枠
    のように必ず記述されているので、忘れないようにしたい!!!
    PyCharm_setting_01C

    Example
    1
    2
    3
    4
    import maya.cmds as cmds
    
    if not cmds.commandPort(':4434', q = True):
        cmds.commandPort(n = ':4434')
    
  3. そして、maya2017 の Maya Sdk は 
    右側の、remove アイコン
    を押下することで、除外しておいた方がよさそうである。

    後は、Settings window の最下段右の Apply を押下し、登録を一旦終える。

■手順2

以下は、補足であり、必ず行わなければならない記事ではありません。
例として明示的に、selfMade_06_maya2018 と命名。

この記事は必ず行わなければならない記事ではありません

続いて、PyCharmにて、

  1. 次に、PyCharm用pythonコード記述ファイルを格納する為の、PyCharm project を新規に作成する。
    新規の mayapy.exe が動作する環境の準備である。
    File -> New Project... にアクセスし、 

  2. ここでは、例として明示的に、selfMade_06_maya2018 と命名。
    PyCharm_setting_01C02B

  3. 黄色のマーカーのように設定する。
    ポイントは、
    Base interpreter:をクリックすると、
    maya2017/...mayapy.exe
    maya2018/...mayapy.exe
    と2行リストされるので、2行め、maya2018/...mayapy.exe を選択のこと!!
    PyCharm_setting_01C02C
    以上の設定で、Create を押下する。

  4. Open Project window が出てくる。分かり易く、New Window で実行する。
    PyCharm_setting_01C02D

  5. 一旦、以下のように、
    Failed to Create Interpreter window が出るが無視して、OK を押下し、登録を一旦終える。
    PyCharm_setting_01C02E

  6. windows の所定箇所に、以下のような、フォルダ環境が作成される。

■手順3

続いて、PyCharmにて、

  1. 再度、File -> Settings.. にアクセスし、
    4行目のタブ、Project: に、例としてプロジェクト名selfMade_06_maya2018 が確認できるはずである。
    そのタブの階層下に、ツリー表示で、Project Interpreter がみてとれる。
    次に、黄色のマーカーのように、
    上段の、Project Interpreter: に、maya2018/...mayapy.exe がリストされているので、
    一旦、Settings winodw 右下の Apply を押下してみる。
    PyCharm_setting_02A
    Python packaging toolsがないと怒られたら、
    初回は、以下のような一覧がロードされていない可能性が高いので、
    Settings window の中段右側下にある、visibility アイコン
    を一度押下するとインストールが完了する。Install packaging tools と呼称とのこと。

  2. 次に、上段歯車マーク、brightness_high アイコンを押下し、
    Show All... する。
    PyCharm_setting_02B

  3. すると、Project Interpreters windowが開き、以下のように、リストされる。
    次に, Project Interpreters window の中段右側下にある、フォルダリストマークを押下すると、。。
    PyCharm_setting_02C

  4. 以下のように、Interpreter Paths window が開きます。
    初回は、以下のような一覧がロードされていない時があるので、上述を繰り返す必要あるかも知れません。

    以下の赤枠だけがロードされ、初期の一覧として現れる。
    PyCharm_setting_02D

  5. そのリストを編集できるので、慎重に、
    C:\Program Files\Autodesk\Maya2018\Python\Lib\site-packages
    行を、右側の、remove アイコンで除外する。
    すると、(removed by user)と追加表示がなされる。
    青枠の行
    PyCharm_setting_02E

  6. C:\Program Files\Autodesk\Maya2018\devkit\other\pymel\extras\completion\py
    行を、右側の、add アイコンで追加する。
    すると、(added by user)と追加表示がなされる。
    C:\Program Files\Autodesk\Maya2018\Python\Lib\site-packages\pip-19.0.3-py2.7.egg
    行を、右側の、add アイコンで追加する。
    すると、(added by user)と追加表示がなされる。
    緑枠の2行
    PyCharm_setting_02F
    以上、3行の操作を必ず行う!!!
    OK を押下して、完了!!

以上。



最終更新日: 2024年4月18日 09:56:46